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オープンアクセス論文紀行
「べらぼう」をもっと深く楽しむためのOA論文ピックアップ
JPCOAR 広報・普及作業部会
25/2/21
国内の大学や研究機関、助成機関では、様々な調査研究の文献を機関リポジトリで公開しています。「OA論文紀行」では、毎回テーマを決めて専門家の方以外にも親しみやすい日本語文献を紹介します!
今回のテーマは、今年、大河ドラマでも評判の「江戸の出版」です。気になる文献があったら、是非ご覧ください!
浮世草紙・遊里本・諸種稀本について ―和漢書貴重図書目録の周辺―
大原 理恵, 東北大学附属図書館調査研究室年報, 9, 25-37, 2022
東北大学機関リポジトリ
美濃派俳書の版元について : 橘屋治兵衛の江戸出店野田太兵衛と江戸の広井秀峨
鹿島 美千代, 図書館情報メディア研究, 7(1), 1-15, 2009
つくばリポジトリ
高木 元, 19世紀の文学 岩波講座「日本文学史」第10巻, 1996
千葉大学学術成果リポジトリ
大久保 純一, 国立歴史民俗博物館研究報告, 222, 81-100, 2020
国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ
洲脇 朝佳, 國學院大學大学院紀要 : 文学研究科, 50, 69-92, 2019
國學院大學学術情報リポジトリ
中村 正明, 國學院雑誌, 124(4), 1-18, 2023
國學院大學学術情報リポジトリ
中野 三敏, 国文学研究, 28, 22-39, 1963
早稲田大学リポジトリ
山城由紀子, 駒沢史学, 24, 111-134, 1977
駒澤大学学術機関リポジトリ
田中 優子, 日本文學誌要, 42, 10-17, 1990
法政大学学術機関リポジトリ
松田 泰代, 書物・出版と社会変容, 2, 83-96, 2007
一橋大学機関リポジトリ
稲田 俊志, 岐阜大学教養部研究報告, 20, 157-164, 1984
岐阜大学機関リポジトリ
早川 由美, 愛知淑徳大学論集. 文学部篇, 49, 15-32, 2024
愛知淑徳大学知のアーカイブリポジトリ
『源氏物語五十四帖絵尽』から『源氏物語絵尽大意抄』への再版小考 ― 版元、和泉屋市兵衛の新たな読者層獲得の方法 ―
池田 大輔, 滋賀文教短期大学紀要, 24, 19-30, 2022
学校法人 松翠学園 滋賀文教短期大学
漆﨑 まり, 日本研究, 48, 55-100, 2013
日文研オープンアクセス
横地 智, 文化學年報, 73, 303-360, 2024
同志社大学学術リポジトリ
岸 文和, 經濟學論叢, 64(4), 1414-1378, 2013
同志社大学学術リポジトリ
小野 恭靖, 大阪教育大学紀要 第I部門 人文科学, 62(2), 81-86, 2014
大阪教育大学附属図書館
小林 真利奈, 寧楽史苑, 58, 1-18, 2013
奈良女子大学学術情報リポジトリ
江戸幕府の特定写本禁止法とその思想(上) ─ 幕府出版規制が実は書物規制であること ─
山本 秀樹, 岡山大学文学部紀要, 61, 116-104, 2014
岡山大学学術成果リポジトリ
鈴木 俊幸, 雅俗, 4, 11-31, 1997
九大コレクション
編集後記
今回の記事編集では興味深い論文を数多く見つけることができました。そして、出版活動がその時代の社会や文化と密接に関わっていることを改めて感じました。(野村)
今回記事の担当をきっかけに大河ドラマ「べらぼう」を観はじめました。ドラマの展開を追いつつ、本記事で紹介している論文を読むことで、より一層ドラマを楽しめることを、いち視聴者として期待しています。(阿部)
「べらぼう」は観ていないのですが、古典落語が好きなので江戸の文化も好きです。落語は吉原の話がよく出てくるので「べらぼう」も観たいと思いつつ…(南雲)
江戸時代にて木版製本が発達し、分業や規格化の体制整備がすすめられていることや読書人口増加など興味深く論文を見ることができました。(井上)
ヘッダの画像は『画本東都遊 3巻』(国立国会図書館デジタルコレクション)を改変して作成