Column
年末スペシャル もう一度読みたいウェブマガジン記事
JPCOAR広報・普及作業部会
24/12/20
早いもので今年も残すところ、あと数日となりました。
今回は「年末スペシャル もう一度読みたいウェブマガジン記事」と題して、今年アクセス数が多かった人気の記事を、ご執筆された方々のコメントを交えながらご紹介します。
既に一度読んでいただいた方も、読み逃してしまっていたという方も、ぜひチェックしてみてください。
JAIRO Cloud(WEKO3)ビギナーQ&A ~リポジトリ登録で困った時は~
一つ目にご紹介する記事はこちらです。JAIRO Cloudの操作で困っている方は多いのか、こちらの記事はアクセス数が頭一つ抜けておりました。
広報・普及作業部会のコメント:
初心者だけでなく、「基本的な知識をおさらいしたい」という経験者の方も多いのではないでしょうか。
「迷ったらとりあえずここを見よう!」と思ってもらえるよう、必要な情報を一か所にわかりやすく集めたいとの思いでこの記事を企画しました。
知識だけでなく、作業に関する悩みや戸惑う気持ちに寄り添い、読むと励みになるようなそんな内容になっていればいいなと思います。
リポジトリ登録で困った時はいつでもこの記事を読みに来てください。きっと解決の糸口が見つかるはずです。
オープンアクセスメガジャーナルの逆襲(?) / 新たなる脅威「査読工場(review mill)」
続いては、同志社大学の佐藤翔先生による大人気連載「かたつむりの気になる国際動向」より2つの記事をご紹介します。いつも新鮮なトピックをご紹介いただいており、とても勉強になります。
佐藤翔先生のコメント:
「特集号」を軸に非常に多くの論文を掲載する新型オープンアクセスメガジャーナルの登場、なにが目的なのか異なる論文に対する査読レポートに同じ文章を使いまわし「査読工場」と化している査読者の存在など、学術情報流通の世界では次々に新しいトピックや問題が登場してきます。
良い面も悪い面も含め、本連載ではこうした新動向を今後も追っていきたいと考えていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
「博士論文の公表」を振り返る
続いては、広報・普及作業部会員でもある岡山大学の植山廣紀さんの記事です。機関リポジトリでの博士論文の公表について全3回でまとめられた労作で、作業部会内でも「ウェブマガジンにはもったいない(?)」と大評判でした。
植山さんのコメント:
リポジトリの担当者だったとき、博士論文のリポジトリ登録にあたって色々調べながら苦労しており、かねてからまとまった情報が欲しいと思っていました。
ウェブマガジンが始まって企画をあれこれ考えていたあるとき、「博士論文の公表って、そもそもなんでやることになったんだろう??」 -と疑問に思ったことが、この記事を書くことになったきっかけです。「そこになければないですね……、いや、自分で記事を書いてみよう!」とチャレンジしてみて、全3回の連載となりました。
記事を書くにあたって所属館の状況を調べるために、博士論文が収められている書庫に入りました。その時にまず目に飛び込んできたのが、記事のヘッダー画像にある「博士学位論文」の背表紙です。書架いっぱいに並ぶ博士論文の迫力もあわせて、お楽しみください!
メゾン・ド・ヌイグルミ
続いては、個人のリポジトリ的なことがらを熱く語ってもらいながらお仕事紹介もしていただく連載企画「ワタリポ(ワタクシ的リポジトリ)」から、国立情報学研究所の佐藤知生さんの記事です。佐藤さんのお人柄がよく伝わってくる、とても個性的な記事となっています。
佐藤さんのコメント:
ある日「ぶっ飛んだ人の記事が欲しい」という発注を受けまして、それならばと頭のネジを2~3本抜いてしたためた拙稿が存外好評だったようで恐縮です。なんであれがそんなに読まれているんでしょう。もしやみなさんお疲れではないですか?
そんなお疲れ気味のみなさんには、神戸の某通販会社で入手できるシャバーニ(名古屋のゴリラ)の腕枕クッションがお勧めです。大胸筋と上腕二頭筋がたくましいですよ。朝起きて横を見たらイケメンゴリラ。これは気合が入ります。
「光る君へ」をもっと深く楽しむためのOA論文ピックアップ
最後にご紹介するのは、毎回テーマを決めて機関リポジトリに搭載された文献を紹介する企画「OA論文紀行」の記事です。源氏物語Yearとも言えた今年の締めくくりとしてふさわしく、「源氏物語・紫式部・平安文学」についての文献をまとめた記事となっています。
広報・普及作業部会のコメント:
今年は「源氏物語」の注目度が高かったこともあり、多くの方にご覧いただき、ありがとうございます!
この記事の作成のために論文を検索するなかで、とても多くの論文が機関リポジトリで公開されていることに改めて驚かされました。これも皆様の遡及や日々の登録のおかげかと思います。
気軽に学術的な知識に触れられる事がオープンアクセスの醍醐味かと思いますので、今後もいろいろなテーマで、さまざまな文献を紹介していきたいと思います。
画像は『源氏物語橋姫図 / 伝俵屋宗達 』 ( 慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)CC BY)を改変して作成
来年からはいよいよ公的資金を用いた研究成果の即時OA義務化が始まります。
来年も学術情報流通に関わる皆様にとって有益かつ励みとなるような記事を作成していきますので、JPCOARウェブマガジンをどうぞよろしくお願いいたします。
皆様、どうぞよいお年を!